ディズニーランドとテーマパーク
ディズニーランドと遊園地
ディズニーランドの世界では、ディズニーランドのことを「遊園地」とは絶対呼びません。「テーマパーク」と呼んでます。それはディズニーランドが「夢と魔法」というテーマに基づいた場所だからです。
東京ディズニーランドの中には、それぞれ別のテーマに基づいたエリアが7つあります。ワールドバザール、アドベンチャーランド、ウエスタンランド、クリッターカントリー、ファンタジーランド、トゥーンタウン、そしてトゥモローランド。その1つ1つを「テーマランド」と呼びます。だから、東京ディズニーランドは7つの「テーマランド」から構成される「テーマパーク」なんですね。
ディズニーランドの各テーマランドには、それぞれのテーマに基づいたアトラクションやショップ、レストランがあります。例えば、ディズニーランドの玄関口「ワールドバザール」には「古き良き時代のアメリカ」というテーマが与えられています。ワールドバザールは、そのテーマに基づいてアトラクション、ショップ、レストラン、街並みなど全てが造られています。遊園地にはテーマがありません。楽しかったり、スリルがあったり、怖かったりするアトラクションが雑多に並べられているだけ。それがディズニーランドのことを「遊園地ではない」と主張する大きなポイントです。
クリッターカントリーのバックグラウンドストーリー
東京ディズニーランドのアトラクションやショップ、レストランにはほぼ全てそれぞれのバックグラウンドストーリーがあります。例えば、小動物たちの郷「クリッターカントリー」。スプラッシュ・マウンテンがそびえる小動物たちの郷です。スプラッシュ・マウンテンはもともと滝が流れる山ではなく、チカピンヒルと呼ばれていました。ところが、ある日、チカピンヒルで密造酒を作っていたアライグマの「ラケッティー」が長家の蒸留に失敗し大爆発を起こしてしまいました。その衝撃でチカピンヒルの側にあったできたてのダムが決壊し、今のディズニーランドのようにチカピンヒルから大きな滝が流れるようになりました。その日から、クリッターカントリーの住民たちは、チカピンヒルのことを「スプラッシュ・マウンテン」と呼ぶようになりました。
このことで事件でアライグマのラケッティーは密造酒の製造から足を洗い、ソフトドリンクを販売するお店「ラケッティーのラクーンサルーン」を作りました。また、ラケッティーの失敗のおかげで破壊されてしまったダムのオーナーのビーバー兄弟は、破壊されて大量に出た木の廃材を使ってカヌーを作り、アメリカ河をカヌーで回る「ビーバーブラザーズのカヌー探検」というアトラクションを始めたそうです。
アトラクションやレストランのバックグラウンドストーリーは知っていなくてもディズニーランドは十分に楽しめます。でも、こういう話をちょっと知ってると、もっと感情移入できますよね。。それが、テーマランドの良い所でもあり、テーマランドに深みを与える所でもあり、何度遊びに来ても人を惹きつけるポイントなのかもしれません。
全てのテーマランドにテーマがある。
もちろん、このようなバックグラウンドストーリーは、クリッターカントリーだけに限ったことではありません。全てのテーマランドには、このようなバックグラウンドストーリーがあり、全てのアトラクションやレストランが設計されています。もちろんディズニーシーも同じです。ただ、海をテーマにしているで「テーマランド」のことを「テーマポート」と呼ぶだけです。キャストさんに聞いてみたり、ガイドツアーに参加して、ディズニーランドの裏のお話を聞いて楽しむのも結構面白いですよ!
[2007年6月 9日]
タグ: テーマパーク バックグラウンドストーリー 東京ディズニーランドトラックバック (0)
このエントリーのトラックバックURL:
http://news.dreamagic.jp/mts/drm-tb.cgi/1036